複数のタスクをつなぐAIワークフローのイメージ

Claude CodeのDynamic Workflowとは?大規模タスクを安全に進める使い方

Claude CodeのDynamic Workflowは、多数のサブエージェントをスクリプトで編成し、監査・移行・相互検証付き調査を再実行できる仕組みです。使いどころ、サブエージェントとの違い、安全な始め方を解説します。

まず結論

Dynamic Workflowは、Claude Codeがタスクに合わせたJavaScriptの実行計画を書き、多数のサブエージェントをバックグラウンドで動かす仕組みです。 コードベース全体の監査、大規模な移行、複数ソースを突き合わせる調査のように、同じ品質確認を多くの対象へ繰り返す仕事で力を発揮します。

小さな修正や数件の調査なら、通常のサブエージェントやSkillの方が見通しよく進められます。まずは「対象が多いか」「集計・分岐・再試行が必要か」で判断しましょう。

ClaudeにおけるDynamic Workflowとは

Dynamic Workflowは、Claude Codeが依頼をもとにJavaScriptのスクリプトを作り、そのスクリプトがサブエージェントを起動・集計・分岐させる方式です。中間結果はスクリプト側で扱えるため、会話の文脈を大量の進捗で埋めずに済みます。実行中も元のセッションは応答できます。

公式ドキュメントでは、サブエージェント、Skills、Agent Teams、Workflowの違いを「次に何を実行するかを誰が決めるか」で整理しています。Workflowではスクリプトが反復や分岐を持つので、同じ監査・検証パターンを再実行しやすい点が特徴です。

サブエージェント・Skillsとの使い分け

サブエージェントは、調査やレビューの担当を別コンテキストに切り出す仕組みです。Dynamic Workflowは、複数の担当をどの順序・条件で動かし、結果をどう集約するかまでを実行計画にします。

Skillsは、繰り返す仕事の手順書です。手順を再利用したいならSkill、多数の対象を処理し相互検証までしたいならWorkflowが候補になります。

  • 数件の調査や実装を並行に頼む:サブエージェント
  • 同じ入力・確認・出力を再現する:Skill
  • 多数の対象を処理し、分岐・再試行・検証ループを持たせる:Dynamic Workflow

向いている3つの仕事

コードベース全体の監査

認証漏れや非推奨APIをファイル単位で確認し、別の担当が根拠を検証してから重複をまとめる仕事です。

大規模な移行

多数のコンポーネントを同じ方針で移す際に、対象の発見、衝突しない単位への分割、変換後の検査を繰り返せます。並列で変更を加える場合は、対象範囲の分離やGit worktreeを先に設計してください。

相互検証付きの調査

複数の担当に異なる観点の調査を依頼し、主張ごとに根拠を照合する使い方です。Claude Codeには、Web検索が使える環境で実行できる/deep-researchという組み込みWorkflowがあります。

使い始める手順

  1. Claude Codeがv2.1.154以降か確認します。
  2. 対象と成功条件を一文にします。例:src/routes配下の認証漏れを調べ、根拠付き一覧を作る。
  3. use a workflowと依頼するか、ultracode:を付けて明示的に起動します。
  4. 実行前に、Claudeが提示するフェーズとスクリプトを確認します。書き込み操作、外部アクセス、並列数は必ず見ます。
  5. 実行中は/workflowsから、フェーズ・担当・経過時間・結果を確認します。
  6. 再利用したいものは、プロジェクト共通なら.claude/workflows/、個人用なら~/.claude/workflows/に保存します。

安全に使うための注意点

権限は通常の実行と同じように扱う

Workflowから起動されたサブエージェントにも、通常と同じ権限ルールやサンドボックスの考え方が適用されます。読み取り専用の監査から始め、変更・送信・本番操作は明示的に確認する設計にしましょう。

成果物の形と停止条件を先に決める

「全部調べて」だけでは、結果の粒度がばらつきます。各担当に対象範囲、確認観点、返す形式、根拠の書き方を渡します。対象件数、最大ラウンド数、進展がなかったときの終了条件も依頼に含めましょう。

実務で使える依頼例

use a workflow to review every changed file for security issues.
For each finding, include file path, evidence, severity, and a concrete fix.
Have a separate verifier check each finding, then return one deduplicated report.

この例は、対象・観点・出力形式・相互検証を最初から指定しています。今回確認したいことを具体的に置くほど、結果を評価しやすくなります。

今日の一歩

まずは書き込みを伴わない調査を一つ選び、対象件数と終了条件を入れた依頼で試してください。 変更済みファイルだけのレビューや、社内ドキュメントの根拠照合から始めると安全です。

参考資料